最終更新日: 2024-03-13

金融市場

 
フィンテックのイメージ

金融市場とは

 
金融市場とは、資金を貸し借りする市場のことです。
金融市場には、取引される商品の満期までの期間が1年以内である短期金融市場と、期間が1年超である長期金融市場があります。


短期金融市場

 
短期金融市場とは、1年以内の短期資金の取引をする市場のことです。
短期金融市場には、金融機関だけが参加できるインターバンク市場と、金融機関以外の事業会社や機関投資家等が参加できるオープン市場があります。
 
主なインターバンク市場には、次のようなものがあります。
 
コール市場
コール市場とは、金融機関が日々の短期的な資金の過不足を調整するための取引を行う場のことです。
 
手形市場
手形市場とは、手形を媒介に金融機関が相互に資金を融通する場のことです。
 
銀行間預金市場
銀行間預金市場とは、銀行間で資金を調達し合う場のことです。
 
また、主なオープン市場には、次のようなものがあります。
 
現先市場
現先市場とは、債券等を一定期間後に一定の価格で買い戻す(売り戻す)ことをあらかじめ約束して取引を行う場のことです。
 
レポ市場
レポ市場とは、主に日本の国際を取引対象として現金を担保に債券を貸し借りする現金担保付債券貸借取引市場のことです。
 
TDB市場
TDB市場とは、国庫短期証券(TDB)の取引を行う場のことです。
 
CP市場
CP市場とは、CPの取引を行う場のことです。
CP(コマーシャル・ペーパー)とは、信用力を有する企業等が商取引の裏づけを持たずに発行する短期・無担保の割引約束手形のことです。
 
CD市場
CD市場とは、CDの取引を行う場のことです。
CD(Certificate of Deposit・譲渡性預金)とは、銀行が発行する発行金額、期間、金利に何ら制限がなく、第三者に譲渡することができる無記名の定期預金証書のことです。


長期金利市場

 
長期金利市場とは、1年超の長期資金の取引をする市場のことです。
長期金利市場には、株式や債券が取引される証券市場(株式市場、債券市場)と、金融機関等による長期貸付が中心である長期貸付市場があります。


金利の変動要因

 
金利の変動には様々な要因が関わりますが、その中でも国内景気、国内物価、海外金利、為替相場は特に重要な要因です。
 
金利の変動要因と金利には、下表のような関係があります。
 

金利

国内景気 国内物価 海外金利 為替相場

上昇

好況

上昇

上昇 円安

下落

不況

下落

円高

公開市場操作(オペレーション)

 
公開市場操作(オペレーション)とは、日本銀行における金融市場調節の主な手段です。
オペレーションには、日本銀行による資金の貸付けや国債の買入れ等、金融市場に資金を供給する買いオペレーション買いオペ)と、日本銀行が振り出す手形の売出しや日本銀行が保有している国債の買戻条件付売却等、金融市場から資金を吸収する売りオペレーション売りオペ)があります。
買いオペレーションが行われると、市場に出回る資金が増えるので、金利下落します。
売りオペレーションが行われると、市場に出回る資金が減るので、金利上昇します。